Research 研究紹介 AT First はじめに ここでは、私たちが実施した研究* を紹介します。 このサイトで紹介した認知行動療法を応用した保健指導を、企業の従業員の方々(289名)に行い、その効果を測定しました。対象者をランダムにコントロールグループと介入グループの2つに分け、コントロールグループには食事改善のためのパンフレットのみ配布し、介入グループには保健指導を行いました。 *本研究は、JSPS科研費 JP17K12546の助成を受けたものです。 Flow 保健指導の流れ 保健指導は2回の面接と3回のメールで行い、3か月間で実施しました。1回目の面接の1か月後に2回目の面接を行い、その間に1回メールでフォローアップをしました。その後、2回定型文のメールを送付しました。 ※画像はクリックで拡大します。 ※画像はクリックで拡大します。 Outline 認知行動療法を使用した保健指導の全体像 保健指導は、認知行動療法のエッセンスを取り入れ、特定保健指導でも実施できるように少ない指導回数の中で実施できる技法を選び構成しました。そして、認知行動療法の基本を押さえながら、対象者のモチベーションや特性に合わせて、これらの技法の中から適切なものを使用するようにしました。フロー図に、今回の保健指導の全体像を示しています。まず最初にモチベーションを評価し、その後、問題解決技法やセルフモニタリング、刺激統制法などを使用します。詳しくは、保健指導の活用のページをご覧ください。 Result 体重・腹囲の変化 3ヶ月後、保健指導を実施したグループでは約70%の人たちに体重減少が認められ、その体重はコントロールグループと比べて有意に減少しました。また、腹囲も有意に減少しました。 ※画像はクリックで拡大します。 ※画像はクリックで拡大します。